週1日の外部のプロ人材活用で現場が変わる!経験豊富な人材がもたらす職場への驚きの効果とは?
モトヤユナイテッド株式会社様の取り組み
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)は、社員のキャリア形成を自律的に支援する環境づくりの一環として、社員が週1日別の企業に出向する「週4社員プログラム」のトライアルを実施しました。
社員一人ひとりが主体的にキャリアを選択し、成長の場として新たな挑戦を積み重ねていける——そんな環境を整えるため、CCCはこのプログラムに取り組んでいます。
今回の出向先となったモトヤユナイテッド株式会社は、教習所運営から飲食、広告代理、都市開発、投資まで幅広い分野にわたり事業を展開する、岡山・倉敷発の企業です。70年以上の歴史を持ちながらも、「時代の変化に応え続ける会社でありたい」という理念のもと、ベンチャーのような柔軟さと挑戦心を併せ持っています。
モトヤユナイテッド株式会社がCCCの社員を受け入れるに至った理由とは?
出向者であるCCCの西村さん、そして受け入れ企業の代表取締役である小野さんと河村さんに、詳しい経緯を伺いました。
週4社員ドットコムの導入を決めた背景を教えてください
小野さん:弊社は会社が急拡大する中で、さまざまな部門を立ち上げる必要がありました。しかし各部門にフルタイムの人材を雇うほどの業務量はまだありませんでした。とはいえ、部門の基盤を整え、成長を支えてくれる経験豊富な人材は必要不可欠です。
そこで、週4社員ドットコムを導入することで、求めていたニーズにピッタリと応えることができると判断し、採用に至りました。
西村さんの職務内容はどのようなものでしたか?
小野さん:西村さんには飲食部門の顧問として、グループ全体の管理職教育や、現行のチェック体制の見直し、そして店舗へのアドバイスをお願いしました。
当初期待していた成果はどれくらい達成されていますか?
河村さん:西村さんの働き方については、一緒に進めながら模索してきましたが、今では「来ていただいて本当に良かった」と感じています。
事業のM&Aと同様に、既存の社員とは異なる視点や経験を持った方にアドバイスをいただくことが、社内に大きなシナジーを生み出すと考えています。西村さんからの貴重な助言のおかげで、現場も活性化し、良い刺激を受けていると感じています。
また、当初は店舗の管理や監視体制が十分に整っておらず、継続的な店舗管理の「見える化」も課題でしたが、西村さんの指導を通じてその点が大きく改善されました。
プロジェクトの進行が把握しやすくなり、社内で求めていた管理体制が整い始めています。期待していた通りの成果が、順調に実現されていると感じています。
受け入れる準備はどのように進めましたか?
小野さん:まずは西村さんが所属する部署のメンバーには事前に説明を行い、受け入れ体制を整えることの重要性を強調しました。
既存メンバーには、「西村さんが存分に能力を発揮できるよう、しっかりと受け入れ準備を進めよう」と声をかけました。
メンバーの反応として、最初は多少の警戒心もありましたが、「自分たちの職場をより良くしたい」という共通の思いがあったため、大きな抵抗もなく協力してもらえました。
当社は変化を好み、新しいことに積極的に取り組む姿勢が根付いている会社です。その文化と、西村さんの親しみやすい人柄のおかげで、自然に組織に溶け込んでいただけたと思います。
河村さん:西村さんの個人としての力量や人柄に助けられ、既存のメンバーとのコミュニケーションもスムーズに進みました。
担当者をアサインしていただき、スケジュールや頻度についても現場と相談しながら進めることで、1ヶ月後、3ヶ月後の目標も具体的に設定できました。おかげで現場の流れを尊重しながら、着実にプロジェクトを進められています。
西村さんが来てからの実際の変化はありましたか?
河村さん:今回、西村さんが参加してくださったことで、課題が見える化され、それを改善するプロセスもスケジュールに沿って進行するようになりました。これは、今までにはなかった大きな成果です。
小野さん:当社はグループ全体で見れば飲食が専業ではないため、細かい管理が行き届いていない部分もありました。そこに西村さんが来てくださり、店舗の品質管理についてのノウハウを惜しみなく共有していただきました。
その結果、管理がルーズだった部分も明確に整理され、「こうマネジメントすれば店舗運営が見える化できる」という管理体制が整いました。これを継続することで、店舗のクオリティも確実に保たれると感じています。西村さんがもたらしてくれた店舗の品質管理の「型」には大きな価値があります。
受け入れをして感じた困難や課題はありましたか?
小野さん:弊社は中途採用が中心で、異業種やさまざまなバックグラウンドを持つ人材が集まっているため、外部の方を受け入れることには抵抗がありませんでした。
最初はお互い緊張感があったことで、改善のスピードが上がっていました。しかし、西村さんの存在が日常化するにつれ、その緊張感が薄れ、改善へのスピード感もやや緩くなった印象があります。
西村さんのサポートによる改善のPDCAサイクルを組織として仕組み化していくことが、今後の課題です。西村さんがきっかけを作ってくださったものを、日々の業務にどう落とし込んでいくかが今後のポイントだと感じています。
受け入れから半年が経ちますが、当初の期待には十分応えていただいています。現在は、新規事業の相談やCCCでの経験を踏まえた経営アドバイスもいただき、経営の面でも活躍していただいています。
河村さん:最初は「西村さんってどんな人?」という警戒心も少しありましたが、フットワーク軽く京都や大阪の現場にも足を運んでくださり、実際に現場視点で動いていただくうちに、少しずつ信頼関係が深まっていったと思います。
西村さんご自身も、どこまで関与するべきか悩まれたと思います。たとえば、外部のコンサルタントには、外からアドバイスだけするタイプもいれば、現場に深く入って指示を出すタイプもいます。そうした中で、西村さんは絶妙な距離感を保ってくださり、時には私たち経営陣を通じて現場にフィードバックを行う形で、良いバランスを取ってくださいました。
西村さん:どこまで踏み込むべきかには悩みましたが、過去の経験を思い出しながら取り組みました。皆さんも私に気を遣ってくださり、丁寧に接していただき、その温かい配慮に応えたいという思いで業務にあたっていました。
現在も月に1~2回は対面で話し合い、定例ミーティングにも参加し、引き続きサポートをしています。
「週4社員ドットコム」の導入を検討している企業へのアドバイスをお願いします。
小野さん:弊社にはさまざまな事業があります。今後成長していく中で、コーポレート部門を強化したいと考えており、相性の良い方がいれば今後も他社からの出向を積極的にお迎えしたいと思います。
弊社の文化として「新しいことに挑戦しよう」という気風が根付いているため、特に抵抗なくスムーズに現場も受け入れてくれました。もちろん、相性もありますが、実際にやってみないとわからないことも多いです。
双方が緊張感を持って関わり合うことで、意外と失敗は少ないのではないかというのが実感です。非常に良いサービスなので、活用されると良いと考えています。
河村さん:非常に価値のあるサービスで、我々も感謝していますので、現在検討されている企業の方もぜひ活用していただけたらと思います。
成功させる秘訣としては、「出向者を孤立させず、組織の一員としてしっかりサポートすること」が重要だと感じます。
加えて、経営メッセージを社内にしっかり伝え、「会社には今この方のサポートが必要だ」という意識を共有することが大切です。そうすることで、受け入れた方が組織でスムーズに活躍できる環境が整うと考えています。
週4社員ドットコムとは
「週4社員ドットコム」とは、短期インターンや中長期的な他社での就業機会、社外でのスキルを発揮する体験を通して、更なるスキルアップや社員自らがやりたいことを自発的に見つけ、意志を持ってキャリアを考えられる人を増やすために開始されました。