宮川久史
プロフィール
株式会社MAHALOMIYA代表取締役。2008年、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)での13年の会社員生活を経てハワイ法人MAHALOMIYA corporation(現株式会社MAHALOMIYA)を設立、代表に就任。設立以来、週1社員、リモートワーク、ワーケーション等、バラエティに富んだ働き方を実践しながら掛け算コンサルティング®️という手法を確立。自身の体験から、柔軟な働き方やパラレルワーク(複業)が個人の成長にも会社の成長にも直結すると確信し、週4社員ドットコムを企画。米国公認会計士。
現在は週4でどういった仕事をしていますか?
週4社員ドットコムを日本社会全体のエコシステムにすべく、「三方よし」となるようなスキームや取組みを企画し、それを実際に顧客や関係者に提案したりフィードバックを受けながら日々アップデートしています。例えば、都心の大企業の正社員の週4社員化を促進し、週1日の複業を敢えて地方の案件に取り組んでいただくことで、地域活性化とキャリア自律の両方の課題解決に繋げる、というようなものです。
あなたがこの複業プラットフォームに関わるようになったきっかけは何でしたか?
ハワイ法人を設立して起業したこともあり、旅先で仕事をするのは当たり前でした。そして、それが生産性やパフォーマンスの飛躍的な向上に繋がることを強く実感していました。
例えば、決まった作業を集中してやるのはオフィスでデスクワークしますが、アイデアを模索したり掛け合わせたり創造的な仕事をする時には、プールサイドとか温泉とか自分が好きでリフレッシュできるスポットを選んでやっています。モチベーションもパフォーマンスもオフィスでやるのと比べて爆発的に向上するからです。ただ、このような働き方は社会に受け入れられませんでした。
しかし、2020年に突然世界をパンデミック(コロナ)が襲いました。出社禁止でリモートワークせざるを得ない状況になって新たな制約が増えた副産物として、時間と場所については柔軟な働き方ができるようになりました。その時には既に週4社員ドットコムの企画書は完成しており、今しかない!と思い、すぐにこの企画を一緒に実現してくれるパートナー企業を探し始めました。
たまたま安東さんがシーオーメディカルで人材紹介ビジネスを立ち上げたという投稿をFacebookで見つけて週4社員の企画を相談したところ、一緒にやりましょう!ということになったのがきっかけです。
複業という働き方があなたに与えた影響は何ですか?
起業してから、私は自分のことを週1社員と定義していました。週5日×1社よりも、週1日×5社という働き方の方が、たくさんの情報(ボリュームの多さというよりは多様性という意味で)やネットワークに同時にアクセスすることができ、それ等のいいとこ取りをしていけば自分の成長と顧客へのパフォーマンス向上が加速できるという仮説を持っていました。
実際にやってみたところ、思った以上の結果が得られて毎日がとても刺激的でした。単一の職場で働いていると、どうしても得られる情報や人の交流範囲が限定されてしまい、本当は他社で活かせる自分のスキルが埋もれてしまったり、他社の成功事例を知っていれば一瞬で解決できる課題が1日かかっても解決できなかったり、多くの機会損失が発生してしまいます。
自社以外の情報や人に日常的に触れるようになると、自社の常識が世間のそれとかけ離れている場合にもすぐに気付いて軌道修正することができます。また、複業するようになると、すべては自分を起点にして思考や判断が行われるようになり、必然的に他人や組織への依存度が相対的に下がっていくので、自律している実感が得られやすくなるのも大きな魅力だと感じています。
この複業プラットフォームでの経験や仕事の中で、特に印象的だったプロジェクトやチームワークについて教えてください。
いくつかありますが、私が新卒で入社したCCCが週4社員ドットコムに共感して導入してくれたことです。かつて同じ会社で働いていた仲間たちがこの週4社員×週1複業という働き方をやってみて、モチベーションが高まっていったり元気になったりしていく変化を見て嬉しくなりました。また、本人だけでなく複業した先からも継続の要望があり、契約期間満了後に全員更新になったのもこの取組みを評価していただいた結果だと思います。
CCCは世界一の企画会社というビジョンを掲げていて、ライフスタイル提案を事業の核としている会社です。CCCの社員が自ら多様な働き方を実践し、それを新しいライフスタイルとして世の中に発信していってくれるのを楽しみにしています。