カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社様の取り組み事例
キャリア自律に関して、社内の課題感はどのようなものがありましたか?
人事部 孫さん:キャリアは自ら選び、行動するからこそ楽しさや満足感を得られると思っています。ですが社内では、キャリア自律への理解の低さが課題でした。会社や人事としてもキャリア自律の理解が足りていない状況でしたし、興味もそこまで持たれていませんでした。
私は最近CCCに転職しました。元々、「自分の仕事は自分で作っていく」というスタンスを持ち、やりたいことを見つけ自分のポジションを築いてきました。
CCCに転職しても、この姿勢は変わらず、社内外でも自分のやりたい仕事を作りたいと考えていました。
CCCに入社後も他社の社外役員を継続していたので、週4日や週3日の働き方ができればということを、ある役員と会話したところ、既に週4社員という働き方の検討をしている、ということで、人事の立場で今回の実証実験を進める事務局に関わるようになりました。
週4社員を実施する前の不安はありましたか?
人事部 孫さん:1週間に1度の出勤で十分な価値を提供できるのか、かえって社員にとってストレスにならないか不安はありました。
しかし、外部での経験が社内に還元できますし、個人の成長にも繋がるので、この働き方はやった方が良いと感じています。他社で働く経験は、人材育成や会社へのエンゲージメント向上に繋がります。
さらに出向先の多様な企業との繋がりが生まれるというメリットもあります。
週1日の業務を削減したとしても投資的な観点から見ると、費用対効果は高いです。
人事の制度だけでなく、より広い視点から見た場合、さまざまな成果が得られると感じます。
現在はまだ導入検討段階であり、今回の試験導入結果を検証した上で、今後は、社員の方々が自由に働き方を選択できるような人事制度を設計していきたいと考えています。
導入してよかったことはありますか?
人事部 孫さん:週4社員ドットコムの皆さんが出向先との間に入ってコミュニケーションを取っていただけることがありがたかったです。
筋のいい案件を紹介いただけたため、安心して社員を送り出すことができました。
試験導入期間という限られた期間ではありましたが、週4社員プログラムに参加した3人全員が出向先から契約更新を求められ、継続することになりました。
人事の反響はいかがでしたか?
人事部 孫さん:3つの可能性が見えました。
1つ目は、複業に限らず週1、2日を自分のやりたい仕事や学びの時間に充てられる正社員の制度へのニーズがあることがわかりました。本人にとってもポジティブな効果があるとわかったため、会社としてしっかりとした人事制度として整備していきたいと考えています。
2つ目です。今回の取り組みを通じて、色々な縁が広がる可能性があります。週4社員プログラムに参加されている企業との繋がりが生まれることで、新たなビジネスチャンスや人的ネットワークが構築されるメリットがあります。
3つ目としては、ネットワークが広がり、コンサルティングへの可能性が見えてきました。CCCは多様な人材が集まっており、グループ単位での活動によってノウハウが蓄積されています。秘書業務、人事業務、業務推進など多様な業種でのコンサルティングの可能性が見えてきたことは大変良かったです。
私自身も2つの仕事を並行して行っていた経験があり、複数の仕事を同時に行うことでパフォーマンスが向上すると考えています。引き続きこのような働き方をCCCとして制度化したいと考えています。