週4社員プログラム後に副業を開始。自身の市場価値が見えたことが後押しに
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社様の取り組み
【週4社員(週1複業)の実践者】カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 岩谷 彩子様
【週4社員法人での仕事内容】秘書業務の支援
【複業先での仕事内容】秘書業務
今回のプログラムに参加する前は、今後のキャリアについてどのように考えていましたか?
参加者 岩谷さん:私は、就職してから約30年間、役員秘書業務を続けてきました。中途でCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)に入社してから20年間、グループ会社の社長秘書や、営業担当役員の秘書などを経て、今はCCCMKホールディングスで顧問や取締役の秘書業務を担当しています。
セカンドキャリアについては、数年前からぼんやりとは考えていたのですが、先輩社員からセカンドキャリア研修を受けた話を聞き、(CCCでは55歳の社員を対象にセカンドキャリア研修があります)私もこれからの働き方を考える必要があると強く感じていました。
そのタイミングで人事部から今回の話をいただき「是非、チャレンジさせていただきたい」と即答させていただきました。
プログラムに参加する前とお話を聞いた時はどう思いましたか?
参加者 岩谷さん:やってみたかったことでしたので、まさに渡りに船という感じでした。また、人事のサポートもあったので、一人で複業先を探して営業に行くよりも、はるかにやりやすかったですね。
本業と並行して別の会社の仕事をすることは今回が初めてでしたが、新しいやりがいや発見があり、とても楽しいです。頼られたり誰かの役に立てることは、やりがいを感じる要素ですね。
どのような仕事をしていますか?
参加者 岩谷さん:去年の9月から不動産事業を運営する会社で社長の秘書候補の方に秘書業務をレクチャーするお仕事を開始しました。
2023年9月から12月は週1日勤務し、最近は週に0.5日勤務しています。勤務場所はオンラインでも良いと言われておりますが、会社の状況を正確に把握するために毎週出社しています。
本業と出向先の仕事が入り混じっているような感覚ですね。週1日(0.5日)という単位で区切るのではなく、緊急な案件が発生した場合は臨機応変に対応しています。
最初は会社のことが全くわからなかったので、社長のインタビュー記事や社内報を読んで会社の特色を調べたり、不動産業界についても勉強しました。
今回依頼を受けた秘書業務はマニュアル化が難しい領域です。会食の場所選定においても、目的や状況に応じて柔軟に対応する必要があります。
ミーティングに同席し、担当の方に秘書業務の考え方のコツなどを随時細かく伝えるように心がけています。将来的には、一定のマニュアル化や可視化を進め、私が不在でも業務が円滑に行える体制を整えていきたいと考えています。
実際に「週4社員」に参加されていかがでしたか?
参加者 岩谷さん:自分がこれまで培ってきた経験やスキルが他社でも役立つことがわかったことは、大きな収穫でした。セカンドキャリアに対する不安や悩みが払拭され、自分も他社で貢献できるという自信を得ることができました。今後は、自らの経験とスキルを活かしつつ、さらにチャレンジしたいと考えています。
CCCには会社の規模が小さかった時から現在に至るまでを経験しているメンバーが多く在籍しています。成長の過程で培われた知識や経験は、他の組織でも活かすことができると思います。
社内のメンバーからの反応はいかがでしたか?
参加者 岩谷さん:社内のメンバーから「やりくりするの大変じゃないんですか?」と質問を受けることがあります。正直に言えば、業務量は増えるため、やりくりは工夫が必要です。
ですが調整次第で解決できると考えています。私の業務はチームではなく一人で行うものが多いため、調整が比較的容易ですが業務内容によっても調整方法は変わると思います。
今回テストケースとしてはじまった週4社員プログラムですが、こうした働き方の選択肢が増えることで、育児や介護をきっかけに会社を辞めなければならない人が減少したり、外部で刺激を受けて生産性が向上する人が増えると考えています。私は今後、社内で自身の体験を共有し、働き方の多様性の大切さを広めていきたいと思っています。
長年会社で働く中で、新たなモチベーションを見つけることが難しい方にとっても、週4社員という選択肢は新たな可能性を開くきっかけになると思っています。
週4社員に参加する人選について教えていただけますか?
人事部 孫さん:彼女だったら楽しめるというお一人柄で決めました。彼女は姉御肌的なところがあり、先方とのやり取りでもコミュニケーションの安心感や包容力があります。さらに、「まあ、大丈夫」と物怖じせずに取り組む姿勢には、さすがと感じました。
人事から見ていかがでしたか?
人事部 孫さん:とても楽しそうに過ごされていました。
週4社員プログラムに参加した後、彼女は会社に副業の届けを提出しました。彼女はもともと独立して活動することに興味をお持ちでしたが、週4社員プログラムを通じて自身の市場価値が見えたことが後押しになったのだと思います。
彼女のように、週4社員プログラムを経験することで、新たなチャレンジに踏み出すきっかけとなることがあります。
週4日は本業で働き、週1日は社外で働くことができるようになれば、起業したり他の会社でいたりという自由な働き方が可能になると考えています。会社でもそのような制度づくりを今後推進していければと思っています。